酸化物ガラス融液における結合生成および切断の反応は、粘性流動・物質拡散などの様々な動的物性に関係していると
考えられますが、その詳細は明らかになっておりません。
当研究室では、主に古典分子動力学計算と第一原理計算を用いて、
化学反応と粘性流動の関係を明らかにする研究をおこなっています。
成果の一つとして、下図のように、1994年に化学交換NMRで推定された置換型化学反応を、
古典分子動力学計算で再現するとともに各化学種の反応性を明らかにしました。
分子動力学計算は各原子の座標・速度だけでなく各原子のポテンシャルエネルギーが求まるため、
今後第一原理計算と併用することで電子状態を含めた考察が可能であり、ガラス融液の本質が明らかになると考えます。